アッシュがガイに好意を抱き始めた年齢についての考察では、誘拐後はどうだったか。
ヴァン師匠は、結局アッシュの心を完全に掌握することができず、アッシュ自らヴァンの行動に疑問を抱き、離反への道を歩んでいったようです。これは本編でのティアの回想で語られていました。
つまり、オラクル時代もアッシュの心の拠り所はガイとナタリアだったのはわけですが、それにヴァン師匠は気付いていたかというと、当然気付いてたと思います。
だからこそ、アッシュにガイが復讐者であるとわざと教えたんじゃないかな、と。
アッシュがガイを慕ってるなら、ガイはヴァンと手を組んでいる、だからヴァン側に付くのがいいと言うのも居場所のないアッシュの陥落方法として有効です。
でも、あえて引き剥がす方向にいった。
アリエッタにオリジナルイオンの死を知らせず仲間に引き入れたことを考えると、ちょっとヴァンとしては異例かなと思います。
とにかくアッシュをファブレ家に帰らないように仕向けた、とも考えられるんですが、単純に関係を表現してみることにしました。10才くらいの少女に脳内変換してみます。
【本編】アシュ子ちゃん「ヴァン子ちゃんちはイヤ。私はおうちでガイ子ちゃんと遊びたいの」ヴァン子ちゃん「でも、ガイ子はあんたのこと大嫌いだって」【仮説】アシュ子ちゃん「ヴァン子ちゃんちはイヤ。私はおうちでガイ子ちゃんと遊びたいの」ヴァン子ちゃん「ガイ子はあたしと仲がいいもん。ガイ子呼ぶからうちで遊ぼう?」(意訳:ガイは我々の同士である。お前が望むなら六神将に呼ぼう。だから、お前も真の意味での同志となれ、アッシュ)
……。
…………。
どっちが、ヴァン子がアシュ子ちゃんと仲良くなれるかっていったら、後者だと思います。
別の記事でも書きましたが、やっぱヴァンは男としてガイには負けたくなかったのかな、とも思います。
ガイがルークの従者である限り、アクゼリュス行きは免れないし、そのまま一緒に死ぬわけですしね。超振動が原因で消滅するってことは、近くに居るはずの従者らが巻き込まれるのは必然です。それをずっと前から知ってるのに、ヴァンはガイにファブレ家から出ていけとか言わないし、預言の内容についても全く教えてませんでした。
助けるつもりがなかったのか、それとも預言への反逆の狼煙として、最初の犠牲者として身内から出すつもりだったのか…。色々考えてはきましたが、アッシュ懐柔の障害として、また新世界を目指すための生け贄として、複合した理由でガイを見殺しにするつもりだったのかな、と今は思います。
ティアとガイは仲間に引き入れた後に殺してしまう予定だったみたいですが、ティアもガイもね、ヴァンにとっては子どもの頃から変わらない庇護対象のままなのかなあと。ある意味時間がヴァンも止まってるのかも。
とかなんとか色々語りましたが、ヴァン師匠の思考はなかなかわかりづらい。
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