アニプックスなので、年間を通じて作画崩壊もなく、画質は安定していました。
キャラクターも老若男女大勢いましたし、色んなキャラがいました。
ストーリーの展開も速く、1クール目では、ジーモット編、タスク編、ネオトピア編、タスカー編とそれぞれで起承転結ありました。(ビデオでは3章構成らしいですが)
これだけなら評価は高いのですが、如何せんシナリオ面に問題がありすぎます。てんこもり。
【その1】
一般市民のみならず
とにかくキャラクターを無駄に殺しすぎ!!
序盤からキース、ゲイル、アイシャ、カーターデュマス、バッカム、アイロニー、アバール、コルヴォ、ジュレ、フィリップ、エルダ、グスマの兄、レベッカ、デスパラ、モロッコ、ノーマン、ヘリック、ハイラム、ヒュー、ヴェンダー博士、ジーム、デュケム、サラ、モーリマ、ジーコなどなど。
一般市民としては虜囚となったカルブ・フーの人たち、村の人たち、ネオトピアの一般市民、タスクの獣人、サギリと共にいたガルバたちシーカーズの一行、カルブ.フーの人たち&卵の子供たち。
とにかく、そこそこ強いキャラでもさっさと殺し、次のキャラをポンスカ出すものだから、話の厚みがありません。
後期OPだけ見たら、誰もがヒューをラスボスだと思うでしょう。
でも途中であっさり倒されるんですよね……。
デュケムも武人に見えてそうでもなかったし。
逆に、死んだと思っていたら生きていたギンガもいましたが、彼は寧ろ死なせたままにしておいたほうが良かった……。
坂口ボイスは聞けて嬉しいですが、何故に?!!とびっくりしましたよ。
なぜか最終回で唐突に登場し、未完成だったエクス・マキーナを完成させてタスカーにけしかけるも、あっさり破壊されちゃってますし。
しかも、恋人の死が自分のせいだったこと、デュケムへの復讐が無意味であることとに打ち震えながらウルバークスの爆発に巻き込まれていったギンガの姿からは、タスカーに戦いを挑む&エクス・マキーナ完成という流れに結びつきにくいのですが。
せめて、恋人そっくりなロイアを助けに来たとかならまだわかるんですが、エクスマキーナに対して否定的だったギンガが何故完成させるのかが理解できません。
ご都合主義的に人が死なないアニメとかは好きなほうじゃないけれども、人が死にすぎるアニメもダメだと思います。
子供の教育によくありません!!
【その2】
世界説明がほとんどない。
そもそもシャードとは何か、スピリットとはなにか、キースピリットとはなにか、説明が全くされていません。
ポケモンみたいにそこらをスピリットがうろついているわけでもないみたいですし、それならばスピリットってどうやって手に入れるもんなんでしょう。
シャードって玉はどうやって生成するのかとか、シャードが使えない人間でも変な文様はあるし。
そして、スピリットなどはゼッドらのいたカームにはないようですし、行き来はできるけどカームだけ違う世界のようですし、どうなってるのやらさっぱりです。
そういう基礎的な世界説明を抜き取ったお子様向けアニメとはいかがなものか。
【その3】
1話1話では盛り上げるも、全体を通すとめちゃくちゃな展開だし、伏線が薄い!!
伏線が本当に生きていなくて、断線あるいは突発的です。
ゼッドはお母さんっ子ということですが、前半では全く思い出しもせず、ノアのことも思い出してもいませんでした。
異世界に来たのに、それもどうなんだろう……。
中盤~終盤にノアと再会してからはノアノア、お母さんと再会してからはおふくろおふくろ!!と連呼していましたが、ちょっと取ってつけた感があります。
ついで、生きていたとしても序盤に活躍していたミッキー、ロベス、ロイア(ヒロインだよ!!)、エルメイダ、キーラ、サギリなどは後半~4クールには空気あるいは背景化してました。
こやつらはもっと活躍させるべきだったと思います。特にエルメイダ姉さん!!
このようなキャラの扱いでは、当然人気が出るキャラもいるはずもなく、どのキャラもいまいちパッとしてませんでした。
悪女エルメイダと薄幸のヒロインレベッカ、健康的ヒロインロイアを三本柱にすえて、幼女ヒロインサギリ、眼鏡っ娘ヒロインキーラ、くらいで落ち着けて置けばよかったのに。大人の女ダイアナと人妻ルシアもいるっちゃいますしね。
それと、レベッカが死んだ後にロイアは実はタスクの貴族の娘で父に殺されかけて~というのも、レベッカとダブります。
ロイアの位置づけに迷ったのかもしれませんが、別路線にしておいたほうが良かったと思います。
加えてロイアの薄幸設定は生かされていませんでしたし、ヒーリング能力を生かそうという前フリやその後の活躍もほとんどありませんでした。
【その4】
幸せって何だっけ、というエンディング。
ゼッド→親友に実は憎んでもいたと告白され、母親には本気で殺されかける。後に母死亡。最終回後はアミル・ガウルと同化して、カームへ。(というよりは世界を彷徨っている?)
ノア→シャードの力により、やや健康体になるも、最終回では車椅子&話せないほど衰弱。(スピリットやシャードの力が世界から消えたのか、ただノアの体が悪くなったのか不明)親友のゼッドとは離れ離れ。
ロイア→シャードキャスターよりも、ヒーリングシャードを使った医療系の仕事をしていくことにする。タスク人なので、肩に角が生えたはず……。(この設定は1回出てきただけで忘れられている)。ちょっと惹かれてたゼッドとは離れ離れ。
ロベス→ライバルのデュマス、ゼッドも失い、貴族だけど家計は火の車のまま。道楽っぷりも変わりません。
ミッキー→彼女もでき、シャードキャスターの道よりもパン屋として生計を立てていくことにする。(スクライドの橘あすか的キャラクターですが、彼女が微妙……)
グスマ→カルブ・フー嬰児大虐殺を生き残った、実子レベッカと奥さんのルシアと共に、流浪の生活。レベッカは無事にすくすくと成長中。
ギンガ→恋人の敵と思っていた上司デュケムは勘違いであり、そう思ってたらデュケムはゼッドに倒され、ヴェンダー博士は裏切るわ、ウルバークスも爆発するわ、エクスマキーナはタスカーにあっさり倒されるわ、どうなるかと思ってたら、ウルバークスの復興に立ち会っていました。
ヒュー→ラスボスだと思ってたら、タスク国に従っているだけで、3クール終わりで倒される。OPは相変わらずどうみてもヒューがラスボスです。口のマスクと眼鏡をとらずにいてほしかった。
エルメイダ→2クール目までは活躍、3クール目はちょこちょこと出ていたものの、ヒューが退場と同時に、ほぼ退場。最終回後は新しいトップをジーモットに立てて、その下で動いている模様。両目の眼帯は外さないほうが良かった……。「決まってるじゃない、戦争よ」と余裕のある大人の悪女っぷりが素敵でした。
サギリ→流浪の民の少女かと思いきや、いきなり王女。そしてキースピリットの所持者に。家族が出てこないのでいまいちピンと来ませんでした。最後のあたりはいるだけのキャラになっちゃってました。
キーラ→生き別れの兄がいることは知っていても、既に出会い、そして(間接的とはいえ)キーラを助けようとして亡くなってることも知らない彼女。ちょっと気になっていたノアとも離れ離れ。
ヘリック→キーラに同じく。あっさり死んでしまった……
あとは描いてほしかった部分。
・アミル・ガウルとはなんなのか。(どうみてもキースピリット中最強。ほぼ負けナシ)
・アミル.ガウルらタスカーがゼッドを選んだ理由。
・ネオトピアとウルバークスの和解。(ウルバークスはネオトピアの罪人が集まってできた都市)
・カームの位置づけ
・スパイでタスクに潜りこんでいたクラウドの行方
・ヘリックとキーラの兄妹再会。
それと、こうだったらというのは、
・ノア編序盤のキース&ゲイル関連の話。もっと引き込ませるようなストーリーにはできたはず。
・ボスキャラとしてキャラが立っていたヒューをラスボスにした方が良かった。4クール目は小物ばかりでアレコレやってる感じ。
・上記の流れで、レベッカを殺すなら第3クール終了前後で殺したほうが良かった。
・彩りとしてミッキーとロベスをもっと活躍させる。あと、デュマスも生かして活躍させたほうが良かった。
・序盤からちょこちょことノアとママを思うゼッドのシーンを入れる。
・ジーコの反省はもっと早めにする。(思うにこやつが一番の善意の悪人)
・キースピリットを持って生まれてきたミレッドは、パッと見ゼッドとカラーリングが似ているので、双子の兄弟でも良かった。(彼女は元々タスク人ではなく、どこからかさらってきた子供)
・お母さんが黒すぎる。(あれではゼッドが慕うのに感情移入しにくい。ゼッドもいい加減ママンを嫌いになりそうなほど、ゼッドよりアミル.ガウル一筋でトチ狂ってます)
【総合】
かなり評点低いです。
もちっとストーリー展開さえ王道を行っていれば、十分に売れたと思うので、残念極まりない作品です。
ビジュアル面での「シャード」と「スピリット」はよいのですが、如何せんアメリカから企画が来て、売れそうな土台は作ったけど、シナリオはなんとかパパッと作ってみましたという印象がぬぐえません。
どういう事情があったかはわかりませんが、CMの4作目はとうとう声優ナシです。
やっぱり、アニメは絵が大事なのではなくストーリーとキャラ立てが大事だと痛感しました。
後番組ののグレンラガンは面白いといいな~。
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