今更になりますが、以下感想。超総括です。
ARPGとしてはとっつきやすいし、初心者にも易しい。
なによりVITAでは数少ないRPGなので手軽に楽しめる。
しかし、イースシリーズ、
ひいてはファルコムのゲームとしては如何なものか。
というのが私個人の感想です。
シリーズよりもメーカーの今後が心配になる出来……。
ダメ出しは続きで。
[4回]
【OP】×
ぬるぬると常に動いているのですが、逆に緩急がなくて締りがありません。
曲もバイオリンが強くてドラムが弱く、インパクトに欠けます。
悪役も薄っぺらくて非常に残念。同郷キャラのデュレンもフリーダも、誰もグルーダたちを止める気が無くて、そりゃグルーダ達も後戻りできないんだからやるしかないですよね…。フリーダは婚約者をそそのかされた恨みがあるから、絶対に許さないとしても、デュレンくらいはグルーダを説得したりのイベントがあってもよかったのではないかと思います。そしてPCEやSFCではまさに悪役!のバミーとガディスがいい人化してガックリでした。こいつらは根っからの悪でいいと思うの!だからアドルを魔物化させるとか、シリーズおなじみ?の展開を作中に入れれば良かったのに!!
【エンディング】
制作側としてはあの短いEDでいいんだという話でしたが、個人的には納得がいかないです。
別に、セルセタのその後数年をみたいわけではなく、無事に仲間と再会して、セルセタが落ち着いた→じゃあアドルは新天地に、というのが見たいだけです。
いきなり、ラストバトル後、火山噴火でヒロインとその乗り物に救出。冒険家と名乗るきっかけになった記憶を思い出したら終了はナシだと思います。しかもエンディング曲はフィールド曲の使い回しだし…。やる気がなかったとしか私には思えません。
大体、新規客を取り込むのなら、新規の人こそイースはアドルの冒険日誌が元、なんて設定は知らないわけですし、馴染みがありません。まずはキャラクターや物語に好感を持ってもらうことのほうが先だと思います。
もちろん、こういうぶった切りエンディング全てを否定しているわけじゃありません。ただ、こういう手法を用いるなら本編できちんとパーティの人間関係を描いていないと、消化不良になります。ただでさえラストバトル前に全員がパーティ離脱して、ラスボスと一対一勝負なんですから…。
まぁ、実質ラストバトル前の掛け合いで、いや、お前らそんなに仲良かったっけ?と思うほどにはパーティはバラバラだったと思います。前作の場合は、アルタゴの危機を救うために全部族一致団結という設定があるから、想像できるんですが今回は…。
とにかく消化不良でした!以上!
【ボスラッシュ】×
タイトル画面から選択できず、データをロードしなくてはならないのが面倒。
しかも、ロードしたデータのステータスでボスラッシュが始まります。
スキルレベルなどの問題もあるのでしょうが、タイトル画面からスキル・装備固定で構わないので、レベル選択→パーティ選択→アイテム装着→で戦えるようにしてほしかったなと思います。
【フィールド】
採集が採取ポイントを攻撃→採取に変わったのはOK。
スキルフィニッシュ、エクセレントキル系は表示時のスローが無いほうがいい。樹海の中での時間の流れがあまりわからない。TOEのようにめちゃくちゃ敵が強くなるわけでもないし、グラフィックもなんとなくレベルなので、やる必要あったのかなと思いました。
敵がわらわら積極的に寄ってくるのは良いのですが、処理落ちがファルコムにしては酷いと思いました。暁の森などの1か所だけじゃないので、結構気になる……。
そして、遠くの敵が見えるとき、動きがカクカクしてるのはわざと動作回数を減らして軽くしてるという話を聞いたのですが、そうだったのかー!
でも、それを差し引いても処理落ち多いです。
【パーソナルアクション】△
特に凝った仕掛けもないので、不要な気がしました…。
特にアドルの2つめ。トドメはアドルで、だとしても面倒なのに…
しかも、1ダンジョンでくらいしか使わないので、不便な上に、スムーズにいかなくて苛々しました。
【ボス】△
ノーマルでボスと々レベルだと、武器強化無しでも初見で倒せたので、7より全体的な難度が下がっていると感じました。ラスボスその1も第二形態までしかありませんし、攻撃がどのボスも単調なので、パターンが覚えやすいです。地形変化するようなボス戦もないので、正直もう一度戦いたい!と思うボスが居ません。7はたくさんいたんだけどな……狂乱鳥さんとかタコさんとか風竜様とかクモさんとか。
戦闘中でもスキル変更ができるのはOKでした。
ボスによっては指示を使い分けないと、途中で仲間が戦闘不能になる点が、7との大きな違い。
ボスが大技を使ってくるときのカメラアップは面倒でした。大体の場合、その時点で動き始めないと回避できなかったり、スタンさせるのに間に合わなかったりします。難易度が高くなればなるほど顕著だったので、うっとおしくてしょうがありませんでした。
人型ボスがいませんでしたので、闇の一族3トリオ1戦目や、レムノスと戦えたらよかったかなと思います。隠しボスが居ないので、レオ隊長と戦えたら良かったのにと思いました。
【音楽】
OPはインパクトに欠けると感じました。バイオリン過多というか、ドラムが効いてないというか……。
今回は、BGMがフィールドもダンジョンも村(コモド、セルレイ、ハイランド共通)も共通にさせてる部分が多く、曲数が36曲と本編のボリュームの割には少ないと感じます。エンディングまで使いまわしとは思いませんでしたし。(雷雨の聖域の夜ver)
2ヶ月前に発売したPSPソフト「那由多の軌跡」が60曲と多かったので、製作期間が被っちゃったのかもしれませんが、きちんとイースも作ってほしかったです。
ただ、ルーの住み処や、イリス中枢の曲が過去曲を持ってきてるのはニヤリとする部分でした。
でも、テーブルマウンテンの「The Dawn of Ys」のアレンジが酷いのはかばえない。……どうしちゃったのファルコム。
以下が共通BGMのリスト。
・コモド、ハイランド、セルレイ
・聖獣の住み処、千古の巣穴
・滝壺の洞窟、キャスニア鉱山、などなど
・魔法研究所、湖上遺跡、雪山
・エンディング、聖域の参道(夜)
・イリスの黄金の間、白銀の間、青銅の間
一番許せないのはエンディング使い回しと、4番目の終盤ダンジョンの使い回しが許せん。
ありえない、ファルゲーとしてありえなさすぎる。
【アイテム】○
アクセサリは7から1つ増えて2つまで装備出来るようになりましたが、種類は多すぎず少なすぎずでよかったと思います。
武器防具が多すぎて、前回の7では金欠に陥りましたから…。
ただ、今回はあまりキャラごとの敏捷度差がなくなっているためなのか、紫電とホークアイ、陽炎シリーズが削除されてるのが残念でした。
敏捷度はキャラごとにもっと差があっても良かったと思いますし、紫電シリーズはスタン技を持ってないキャラに装備させることで、アクセサリ欄が埋まるけどスタンを狙えるのに使えました。
このためアドルかカンリリカは絶対にボス戦では外せなくなりました。
【ゲージ】○△※
通常ゲージは見やすい。
しかし、敵のスタンがわかりにくいのが難点。
特に普通のフィールドモンスターのが無くて、大型魔獣のスタン値がどれくらい溜まってるのかさっぱりわかりません。
また、ボス時の黄色ゲージと赤ゲージと2段階に分かれてましたが、1つで良かったと思います。
ガリガリ削れるのにもう一段階残ってるとわかったときのガックリさ加減が半端ない…。
【トロフィー】○
人によっては賛否両論ありますが、トロフィー以外も縛りプレイでやり込めばいいですし、私はおかげで色々とやり込みました。
しかし、あえて言うならトロフィーの説明文はもうちょっとヒネった方が良かったと思います。テイルズのを知ってるだけに、あっさりしてて物足りない。
また、クエスト全達成トロフィーが「稀代のお人よし」なのは違和感を感じました。だって金銭/物品を対価として受け取ってるわけだから、善意でやってるわけじゃありませんよね。「必殺!仕事遂行人」くらいでよかったのではと思います。もし、隠しクエストがあって無償で引き受ける系のがあれば、「稀代のお人よし」でよかったかも。
あればよかったかなと思うのは、選択肢で推理する場面が多かったので、全て正解を選んだら、「赤毛の名探偵」のトロフィーとか。
みっしぃ探しは要らなかった……何故お前なのだ。
25周年記念というなら、ポムやモナくん、ラッピィなど他シリーズのマスコットキャラも出して探せば、お祭りっぽくてよかったと思います。
ファルコムがみっしぃを推す理由はわかりませんが、出演は軌跡だけに留めてほしいです。個人的には可愛いとは思えないですの!
そしてボスラッシュ関連のトロフィーは、隠しにしない方が目標になってよいと思いました。
逆に隠した方が良かったのは、「ゴシップマニア」と「くすぐられたがり」と「秘められた商才」と樹海の主を倒すトロフィー。
最初からわかってたら集めますよね……。
最後になりますが、トロフィー難易度は収集系アリ、技術を試されるのもアリ、ってことで適度でした。
【予約特典】
予約特典の印象が、全体的に安上がりなものばかりだなと思いました。
クリアファイル 4店 ※全店書き下ろし
図書カード 1店 ※書き下ろし
タンブラー用台紙データ
テレフォンカード
A4ステッカー
ブロマイドセット
A3タペストリー
布製コースター
これはない、と思ったのがタンブラー台紙のデータ配布。しかも描き下ろしじゃない。orz
一方で那由多の時のは……
テレフォンカード ※3店書き下ろし
図書カード ※書き下ろし
クオカード
B2タペストリー ※書き下ろし
A2タペストリー&ブロマイド ※別シリーズの絵が書き下ろし
携帯ゲーム機用クッションポーチ
クリアファイル 2店 ※別シリーズの絵が書き下ろし
ブロマイド ※1店書き下ろし
那由多はアコースティックライブDVD、ポムのリールパスケース、ミニサントラつき。
通常版・ドラマCD版問わずついてました。
一報のイースは無し。通常版を店で買うと何もついてきません。
なにこの差…(怒)
しかも価格がイースは¥7,140、那由多は¥6,090円…orz
【バグ・エラー】
7に比べると多いようですが、それでも新型ゲーム機参入タイトルとしては少ないほうらしい…。
ただ、セーブエラーは多発してしまい、1/2の確率で発生しました。また、ゲーム中の強制終了も1度ありましたし、セーブデータ破壊も1度ありました。データ複数保存していて良かった…。
150時間ずつやりこんだ地獄の軍団とTOIRでは発生しなかったため、また、パッチなども当てていないため、OSの問題なのかソフトの問題なのかはわかりません。
キーコンフィグのバグは本当にデバッグしたのか疑わしいです。システム上どうしても発生する問題なら、公式サイトに記載してアナウンスすれば良いと思うのですが…。
【記念パック】
・通常盤に加え、ドラマCD・大判クロスクリーナー・アレンジCDが最初の内容で、途中から歴代ヒロイン卓上12か月カレンダーが付きました。全部描き下ろしではあるけど、切り絵調のやつなのでなんともかんとも。予約数が思うよりも伸びなかったように思います。8月になってから発表しましたしね…。
【感想】
2011年9月15日のTGS発表から1年以上経過しての発売となりましたが、その間グラフィック向上に力を入れたと公式アナウンスはあるものの、逆にそれ以外の要素で気になる部分が多く、きちんと作り込んだのか疑問に思うところも多い作品でした。
セルセタ単体だけを見ていれば気にはならないのですが、前後に発売された那由多の軌跡や零の軌跡Evolutionを見ていると、いかにセルセタには手をかけずに売ろうかという思惑が感じらるため、落胆するばかりです。
もちろん、軌跡シリーズが今のファルコムの稼ぎ頭で、前面に押し出していくことについては異議ありません。イースを優遇するべきとも思いませんし、そのようなことを主張する人は私の周囲のイース好きにもいません。
だけど、これはないだろう!!!
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