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ディアリオ・オラトリオ

赤毛レプリカと赤毛オリジナルを基本に、赤毛の冒険者や華麗に参上する元使用人など、オールキャラを愛でるカオスなブログです。管理人の特技は妄想フィルタと脳内捏造設定と別人28号です。よろずに何でも食べますガオー!
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考察:ヴァン師匠の洗脳はどのプロセスで失敗していたか

実家で、「しくじり先生」で辺見マリが洗脳されて5億円巻き上げられた話をしていたので、つい見てしまいました。辺見マリが13年の洗脳生活について面白おかしく語りつつも、本人にとってもどうしようもなくやけっぱちに笑ってたり、なんともいえない人生の無常さを感じました…怖いですね。
洗脳について詳しく取り上げられてたので、今一度、ヴァン師匠によるアッシュたん洗脳プロセスを振り返ってみたいと思います。はーアッシュたんアッシュたん!



ヴァン師匠はアッシュを洗脳しようとした、
しかし失敗した。

ここです。失敗ポイントを考察していきたいと思います。

もともとアッシュは洗脳されやすい性格でした。

責任感が強いしっかり者
頑固で負けず嫌い
完璧主義

こういう人は、洗脳にハマリやすいんだそうです。うん、アッシュたんですね。
そして、洗脳は4つの段階で進行します。

1. 信頼の獲得
2. 感情の揺さぶり
3. 人格の否定
4. 救世主の降臨

[1. 信頼の獲得]は、アッシュが剣術の稽古を始めた頃から10歳までの間になります。
ヴァンには3つのアドバンテージがありました。
まず、アッシュは父性に飢えており…と2006年のファミ通インタビューで回答されており、ヴァンに懐きやすい環境にあったといえます。ですが、アッシュの個人的な家庭環境に加えて、バチカルは信心深い人が多く両親も敬虔な信者のようですから、教団の関係者であるヴァンは公爵邸でも信頼を得やすい立場であったと言えます。
加えて、アッシュ&ルークには秘密にされていましたが、従者のガイはヴァンと幼馴染みのため、協力関係にありました。本編冒頭でもガイはヴァンの依頼を受けて、監視を引き受けていましたし、ヴァンがアッシュから信用されるように、ガイが立ち回った可能性は十分にあります。

そして、アッシュは外部との接触があまりなかったために、他の大人や年長者と接触することがありませんでした。良き指導者の不在です。

つまり、信頼を得やすい立場、協力者の存在、被洗脳者が隔絶された環境にあった、というこれらの要因があったために、ときどきしかバチカルには顔を出せないヴァンでも、アッシュの信頼を得ることができたんだと思います。はい、次!

[2. 感情の揺さぶり]ですが、誘拐ではありません。
誘拐後に、家族や周囲の人間がレプリカルークを受け入れてる姿をアッシュに見せることで、自分は替えの効くどうでもいい存在だったのだと思い知らせます。さらに、ダアトからの脱獄をあえて許し、アッシュ自身の目で、家族が自分を必要としていない様を見ることで、帰る場所は既にないと追い込みます。
ここで、アッシュという新しい名前を与えることで、[3. 人格の否定]も同時に行っています。

で、洗脳の最終段階である、[4. 救世主の降臨]です。
アッシュはヴァンの手により、六神将の一員となり、表に出ない舞台を任されました。そして他の団員との接触もほぼなかったようです。つまり、番組でも言われていた「社会との隔絶」ですね。
ここまではヴァンは模範的なまでに洗脳に成功していたといえます。
しかしながらアッシュは本編以前の段階でリグレットに感づかれ、シンクを見張りに付けられていたように、ヴァンを疑い続けていました。本編開始前後に目立った事象はありませんので、アッシュは自然にヴァンを信用してはいなかったということになります。つまり、洗脳は失敗していたと言えるでしょう。

では、なぜヴァンはアッシュの"救世主"となり得なかったのか?

それは、"洗脳の協力者"がいなかったからです。
洗脳には協力者がいればいるほど強力に成功し、抜けられなくなると言われています。
ガイもファブレ家への復讐の同士としてヴァンに協力していましたし、リグレットもラルゴもシンクも、預言を滅ぼし、レプリカ世界を目指す同士でした。
しかし、1人でヴァンは2人の洗脳をこなそうとしていました。
神託の盾の総長を務めながら、
キムラスカ王国の首都バチカルに出向いてルークの稽古をつけ、
ダアトの地下でアッシュからの信頼を繋ぎ止め、
ユリアシティにたまに帰り、妹との一時を過ごし…副官となるリグレットは本編開始の2-3年前に出会っているため、アッシュを誘拐してからの4-5年間は、ほぼ1人で立ち回ってたと考えられます。
ディストは自分の研究しかしないでしょうし、ラルゴは戦闘専門っぽいですしね…。

また地理的にバチカル、ダアト、ユリアシティとそれぞれ離れているので、移動だけでもかなりの日数がかかります。
しかもルークに稽古を付けてやっていたわけですから、1ヶ月に1度以上はファブレ家に顔を見せていたものと思われます。
激務な上にアッシュとルーク、それぞれの信頼を勝ち取らねばならないために、接する頻度は両方ともそれほど高くはならなかったと思われます。ただし、ファブレ家への出入りを減らすことはなかったでしょうから、アッシュと会う時間は、ルークほど多くはなかったと思われます。

と、なるとです。
アッシュには、1人で考える時間が生まれます。
たとえ隔絶された特務師団に配置され、部下が1人も信頼できず、話せる相手がヴァンしかいなかったとしても、自分の置かれている状況が普通ではない、おかしい、という疑念が湧いてきます。
でも、実家にはレプリカが居て、帰る場所がアッシュにはありません。頼れる庇護者もヴァン以外にはいませんでした。
このために、自分に向けられる愛情を見せかけと見抜いてはいても、アッシュがヴァンの元を離れることはなかったのです。


では、どうやったらヴァンの洗脳は成功していたのか。
これは簡単です。
ルークを手名付けるのを、ガイに任せれば良かったのです。
そうすれば自分は本命であるアッシュに専念でき、アッシュもヴァンから与えられる愛情に十分に縋り、心からヴァンに従っていた可能性が高いです。

しかしながら、自分の誕生日は不在で毎回レプリカの方へ出向いて祝ったり、
幼いアッシュが気付くくらいには自分の能力目当てと露骨だったとしたら、
1人の部屋でアッシュが思うことは、ヴァンではなく、ナタリアやガイのことになるのは当然じゃないかと思います。

ヴァンとガイが親しいようで実はすれ違っている。
TOA本編は対比構造が散りばめられてるのは以前にも語ったとおりですが、ヴァンとガイの関係の対比であるガイとルークも、親しいようで実はわかりあえてなかったのかもな、と思いました。



まぁ、つまりガイは自分が物語の主人公じゃないって思ってるかも知れないけど、実は重要なファクターだったっていうお話しさ!!

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